アメリカ留学レポート

国際コミュニケーション学科 長崎 晴菜 さん

オーバーン大学モンゴメリー校  留学生日記2

 11月ももうすぐ終わりですが、最近のアラバマは気温が高くまるで春のようです。厚着する必要もなくとても過ごしやすいので、この状態がいつまでも続いたら良いなあと思いますが、どうやら12月に入ったらすぐに寒くなるようです。

Thanksgiving

 11月下旬にはサンクスギビングホリデーという一週間ほどの長期休みがあり、その期間は大学の授業もなければ図書館も最初の数日を除いて閉館してしまいます。大学の寮に住む多くの生徒たちは家族とともにサンクスギビングを過ごすため実家に帰ったり、長期休みを利用して旅行に行ったりしたので、大学の敷地内はとても閑散としていました。

 もちろん私には日本にある実家に帰ることが出来るだけのお金もなければ時間もなかったので、よく遊びに誘ってくれる友達と、BCM Friendship Programでお世話になっているホストファミリーのもとでサンクスギビングを過ごしました。その友達はテネシー州にお祖母さんがいて、毎年そこでサンクスギビングを過ごしているそうなのですが、ありがたいことに今年は一人家に残って私たちにディナーをふるまってくれました。彼は昼頃に私を迎えに来てくれたので、メインディッシュである七面鳥の丸焼きの制作過程を見ることが出来ました。解凍した七面鳥をバターや塩コショウで味付けし、中にパン等で作られたスタッフィングを詰め、5時間ほどオーブンで焼きます。日本ではなかなか作ることが出来ない料理なのでとても興味深かったです。料理が完成し食卓に並んだ後、彼が「食事をする前に一人ずつ感謝の言葉を述べるのが伝統なんだ」と言ったので私たちはそれぞれ友人や恋人、七面鳥の丸焼きに感謝を述べました。気の知れた友人同士だったからか、少し恥ずかしかったです。一方ホストファミリーはサンクスギビング当日(11月26日木曜日)のランチに私たちを招待してくれました。多くの人が集まり、BCM Friendship Programのパーティーで知り合った彼らの孫ともまた会うことができました。大勢で美味しい料理を食べながら談笑したり、食事が終わった後は大きな庭を散歩したりと、とても素敵な時間を過ごすことができました。

 サンクスギビングディナーにおけるメインは前述の通り大きな七面鳥で、他にはマッシュポテトやクリームコーン(これは南部特有だそうです)、スイートポテトなどが主なメニューです。友人によると七面鳥には眠気成分が含まれているので、沢山食べると眠くなるのだそうです。サンクスギビングにゆったり過ごせるという意味では最適な料理なんだろうなと思いました。

 サンクスギビング当日には街中でパレードがあります。私はテレビでニューヨークの派手なサンクスギビングパレードを見ただけだったのですが、モンゴメリーでもあったと聞きました。様々な州の高校のマーチングバンドや有名なミュージシャンの他、中国やインドといったアジア圏の人々によるパフォーマンス、有名キャラクターの巨大風船等が見られました。パレードには多くの人たちが集まっており、パリで起こったテロの一件もあったので少々不安でしたが幸い何事も起こらずに終了しました。

 サンクスギビングの次の日はブラックフライデーと呼ばれ、値引きセールが実施されるため多くの人たちが大型ショッピングセンターに集まります。この現象に関しては、アメリカ出身の人たちでさえ口を揃えて「Crazy」だと言っているのが面白いです。普段利用している大学付近のショッピングセンターTargetではサンクスギビング当日の午後5時頃からもうすでに長蛇の列ができており、その様子がテレビのニュースで中継されていました。これは日本のお正月に行われる福袋や初売りバーゲンなどと似ているなあと感じました。また、サンクスギビング当日は多くのスーパーやショッピングセンター、ファストフード店が閉まっていましたが、Walmartだけは開いていて、一足早いブラックフライデーセールを開催していました。店内の至るところに立ち入り(割り込み)禁止テープが張られており、セール時の混雑ぶりが目に浮かぶようでした。

 楽しかったサンクスギビングホリデーも終わり、12月初旬はとうとう期末テスト週間に入ります。不安で仕方ありませんが、またすぐに一ヶ月間の長期休みがやってくるので、心残りがないよう十分勉強し出来る限り良い成績を取りたいです。

スタッフィングを詰めている友人スタッフィングを詰めている友人
出来上がったターキー出来上がったターキー
お皿にとりわけお皿に取り分け
ホストファミリー宅にてホストファミリー宅にて