台湾留学レポート

国際コミュニケーション学科 澤 菜々子さん

台湾 中興大学 留学レポート3

 二月も逃げるように去り、台湾での留学生活も残すところあと四か月になりました。本当に時間が過ぎ去るのは早く、最近は焦りと寂しさを感じています。しかし、今月はいいこともたくさんありました。
 まずは、台湾の旧正月です。臺灣は、日本の年越しとは違い、旧正月が本当の意味の年越しになります。今年はそれが2月15日から19日まででした。その間は普段毎日利用している街のごはん屋さんなど、ほとんど全てのお店が閉まり、みな家で家族と過ごしたり豪華な食事を食べに行ったりします。私はこの旧正月の間、台湾人の友達の家に泊めてもらいました。そこでたくさん台湾の方のやさしさに触れることができました。また台湾にも、日本で言うおせちのような意味の込められた料理があり、例えば魚料理はわざと食べきらないという習慣があり、これは四字熟語の「年年有余」からきており、余(yu)と魚(yu)の中国語の発音が同じことから、魚を食べきらず残すことで、ゆとりがある、蓄えがあるという意味になるのです。調べてみると他にもたくさんの縁起物にまつわるものがあったのでとても面白いです。さらに、台湾には日本で言うお年玉も存在しています。台湾ではそれを紅包と呼び、その名の通り赤色の袋に入れて渡します。台湾・中国・日本は似ている文化も多く、それを知れるのはとても面白いです。また似ているけど少し違うといったものもあるのでそれもまた興味深いです。
 そして、旧正月の後半はホストファミリーの方と一緒に過ごしました。ホストファミリーの実家は台湾で最も田舎と言ってもよいような地域にあり、田舎独特の体験もできたので良かったです。今回の旧正月は、本当に貴重な体験で、留学生活の中でも特別な時間になりました。本当に留学に来てから今まで出会った人みんなに感謝の気持ちでいっぱいです。
 二つ目の良いことは、新学期になり、新しい留学生がたくさんやってきたことです。そして今学期の留学生はヨーロッパ人が多いように感じました。フィンランド・ポーランド・イタリア・フランス・ドイツなど、たくさんの国の人たちが新しく増えたので、友達になっていろいろな話をしたいです。またみんな色々なことに対する意欲も強いので、よい刺激にもなります。
 残りの留学生活も後悔することのないように一日一日大切に過ごしていきたいと思います。