アメリカ留学レポート

国際コミュニケーション学科  中井 円翔さん

アメリカ コロンビアカレッジ 留学生日記2

 あっという間に3月になってしまい、残すところほとんど1か月となってしまいました。去年先輩方が一年はあっという間と言っていたことを今ごろになって、本当に実感しました。本当にあっという間で、自分的にはあまり満足できない結果かなと思ってしまします。

 今回のレポートでは、春休みについて書こうと思います。今、まだその春休みの途中なのですが。この春休みは"alternative spring break"といって、ニューオリンズでボランティアに参加しています。約十年前にあったハリケーンカトリーナの影響により、まだ家に住めない人がたくさんいます。そのような家族のために"habitat for humanity"といって、私たちはボランティアで家を建てています。なぜ私がこのボランティアに参加したかと言うと、今まで休みごとにNew York, LA, Sanfrancisco, Mexicoといろんなところを訪れて、自分の目で何があるのか、どういうところなのかというものを間近で見てきてたくさんの刺激を受けてきました。そして、春休みは私にとっての最後のチャンス、なにか旅行とは違う特別なことをしたいと思いました。実を言えば、もっと理由はあるのですが。もともと私自身JAZZが好きでニューオリンズはJAZZの町なので来たかったというのと、アメリカでボランティアに参加してみたかった、家を建てるってかっこいいな、どうやってたてるのかな、というのがありました。

 コロンビアからニューオリンズまでバンで片道15時間。3月22日から27日までのスケジュールで、ニューオリンズには5日間泊まりました。初めの一日はダウンタウンの観光で残りの4日間ボランティアするというスケジュールでした。朝6時半に起きて、ボランティアは朝の8時から4時まで、休憩などを挟み約7時間、ひたすら家の土台を作るというものでした。私たちのメンバーは10人で、普通は40人くらいが来るそうなので、とても時間がかかりました。初めの3日間はひたすらハンマーでくぎを打っていくというもので、とても大変な作業でした。自分では精一杯やっていっていても隣を見ればもっと頑張っている人がいて、私はまだまだ甘いな、根性ないな、って実感したりしましたが、いい刺激になりました。すべてが手作業でもっと効率的にできないのかや、"habitat for humanity"のスタッフの管理不足、など苦悩するときも多かったですが、ほかのメンバーと一緒に乗り越えることができました。このボランティアを通して、ただ家を作っただけではなく、ニューオリンズの実情を見ることができたり、ボランティアはいいことだが、ただいいことだけではなく負の側面もあるということ、コロンビアカレッジの仲間が増えたり、いろんなことを考える良い機会になりました。

 今、本当に胸を張って言えるのは、このボランティアが私を強くさせ、新たな世界を見させてくれ、さらにたくましい自分になれ、将来の自分に確実にプラスになる、有意義なものだったということです。

ボランティア仲間と
バス車内で
ボランティア現場