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平成28年度滋賀県立大学大学院学位記授与式式辞(2017/03/20)

 

平成28年度滋賀県立大学大学院学位記授与式式辞

 

 本日ここに、平成28年度滋賀県立大学大学院学位記授与式を挙行し、博士号取得者4名と、修士号取得者93名の栄誉を称える機会を得られたことは、本学にとって誠に大きな慶びであります。

 博士号ならびに修士号の学位を取得された皆さん、おめでとうございます。皆さんを指導し、また物心両面で支えてこられた関係者各位に、心からお祝い申し上げます。

 

 博士号というのは、これを取得した者は、自分の力でテーマを設定し、研究を遂行し、結果を公表できる能力を身につけた独立研究者であることを証明するものです。独立研究者の役割は、大学において、研究機関において、また企業において、研究開発の中心を担っていくことが期待されています。

 ご承知のように、今日、博士号を得たからといってそれが定職に直結しづらい現実があります。しばらくはポスドク生活を余儀なくされる場合もあります。その際には、自分の専門性にこだわりすぎないことをお勧めします。多少の分野の変更には、十分対応できるのが博士号取得者の実力です。

 

 さて、修士号は、これを取得した者は、大学院の修士あるいは博士前期課程を終えて、ある専門分野における最新の知識と技術ならびに学識を身につけていている高度職業人としての能力を証明するものです。高度職業人は、技術刷新や科学技術の普及における即戦力としての働きが期待されています。修士号取得者の数は年々増えていますが、これは知識基盤社会の裾野の広がりに対応した現象です。今後とも高度職業人としての期待は高まっていくものと思われます。

 

 博士号取得者ならびに修士号取得者の両者に関わることですが、研究開発にしても技術刷新にしても、今日そのスピードが極めて速く、最新の成果は瞬く間に古いものとなってしまいます。また国内外の研究動向の影響を受けて、皆さんが従事する研究あるいは技術の将来性や、求められる成果は変わっていきます。その動きに臨機応変に対応していく必要があります。このために皆さんは、常に情報を更新し、自分の専門分野について常に学んでいかなくてはなりません。つまり、生涯にわたる学習が欠かせない時代になっていることを承知していなければなりません。

 

 生涯学習が求められる理由が、更にあります。それは多くの職業現場において求められることですが、勤務年数に連れて職場で必要とされる職能は変化していきます。入職後当分の間は、自分の専門分野の仕事に従事しておればいいかも知れませんが、職場の中堅的年齢に近づくとそうは言っておれません。職場や事業所全体を俯瞰することや、民間においては、経営的センスが求められるようになります。本学の学位取得者の多くはいわゆる理系出身者ですから、経営についての基本的な理解は希薄です。したがってこの分野における学び直しが必要となります。

 

 もう一つ生涯学習が必要なことがあります。それは、研究者や技術者は自分が関わっている分野に思考を集中させるので、結果的に視野が狭くなる傾向があります。したがってより広い分野から自分の専門を見つめ直すための学び直しが必要とされます。特に倫理的あるいは社会的責任の視点から自分の分野を見つめ直す必要があります。そのための学びを一生涯怠ることはできません。

 

 本日、博士号あるいは修士号を取得された皆さんは、これからは本学の研究推進における頼もしい仲間です。研究仲間として、本学の教員ならびに研究員と情報交換、研究交流、さらには共同研究に関わっていただきたいと思います。

 本学は学内での研究を進める一方、産業界や事業現場あるいは行政との連携を幅広く展開していきます。このような連携に積極的に参加していただければ幸いです。

 

 学位授与に際して、皆さんの今後とも変わらぬ真摯な研鑽と一層大きな発展を期待して、お祝いの言葉といたします。

 

 

平成29年3月20日

滋賀県立大学学長 大田 啓一

 

 

 

滋賀県立大学

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